演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

肺炎治療後の不明熱を主訴として多発性骨髄腫と診断された透析患者の一例

演題番号 : P-5-041

石田 秀太:1、井上 秀樹:1、安達 政隆:1、中山 裕史:1、畑 裕之:2、北村 健一郎:1、冨田 公夫:1

1:熊本大学医学部附属病院 腎臓内科、2:熊本大学医学部附属病院 血液内科

 

【経過】70歳代,男性.平成XX年に腎硬化症による慢性腎不全で血液透析導入.導入後8年の1月に右背部痛,発熱,両下肢脱力を主訴に当院救急外来を受診し,肺炎,DIC,敗血症性ショック,蜂窩織炎の診断で緊急入院となった.抗菌薬投与により感染症は治癒したが微熱と炎症反応が持続したため熱源検索目的にGaシンチを施行したところ,軟部組織,骨への多発異常集積を認めた.腰椎MRIにて椎体右側,大腰筋内に腫瘤性病変を認めたため,CTガイド下生検を施行したところ形質細胞腫が強く疑われ,骨髄穿刺によって多発性骨髄腫と確定診断された.全身状態を考慮し放射線治療を行ったが,病変の拡大と疼痛の増強を認めたため外来化学療法を開始した.現在レナリドマイドにて症状の改善を認めている.【考察】透析導入後に多発性骨髄腫を発症し化学療法を導入した症例であり,不明熱の原因として感染症だけではなく悪性疾患を鑑別として考慮すべきと考えさせられた.

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