演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

PR3-ANCA軽度上昇を認めた悪性リンパ腫の一剖検例

演題番号 : P-5-038

伊藤 裕紀子:1、辻本 育子:1、常世田 智明:1、杉浦 泰浩:1、瀬嵜 良三:1

1:名古屋掖済会病院 腎臓内科

 

【症例】70歳代男性、呼吸苦にて救急搬送され肺炎・心不全で循環器科入院となった。抗生剤にて肺炎所見は改善するも高熱出現、多数抗生剤変更されるも改善せず、その間腎機能も急激に悪化し透析開始となった。再度熱源検索中、頭部CTにて左尾状核に腫瘤を認め脳膿瘍の可能性を考慮しMEPM開始。一方、急速な腎機能悪化を認め尿所見は腎炎様でありPR3-ANCA18.0 U/mlと軽度上昇を認めたため血管炎の可能性が考えられ、mPSL1g/dayで治療開始した。維持透析は免れなかったが解熱傾向であった。しかし頭蓋内腫瘤の増大速度が非常に速く傾眠傾向やCheyne-stokes様の無呼吸も頻回に出現し、生検等の積極的精査は困難であった。PSLは漸減傾向であったが感染を繰り返し敗血症性ショックで死亡。病理解剖にて頭蓋内腫瘤は悪性リンパ腫であり、腎臓に血管炎所見は認めなかった。【まとめ】悪性リンパ腫でANCA陽性を認める例はまれであり、文献的考察を含め報告する。

前へ戻る