演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

上腕動脈直接穿刺が医療事故に陥らぬための注意点

演題番号 : P-5-014

廣谷 紗千子:1、甲斐 耕太郎:1、岩藤 和広:1、中島 一朗:1、渕之上 昌平:1

1:東京女子医科大学 第3外科

 

【目的】直接穿刺が原因で高位正中神経麻痺を呈した症例を経験した。この症例を通し、安全な穿刺・止血・透析方法について検討する。【症例】70歳代女性。それまで使用していた左シャントが閉塞したため、他院でのシャント再建術を待機している間、左上腕動脈の直接穿刺で透析を行っていた。直接穿刺での4回目の透析終了後、左上肢が腫脹してきたとのことで当科救急外来を初診で受診した。左上腕には肘から腋窩にかけて4箇所の穿刺痕があり、エコーでは上腕動脈の複数個所に損傷・解離・ジェット状の出血が認められた。出血に対しては圧迫処置で対応可能であったが、筋膜下血腫が原因で典型的高位正中神経麻痺症状を呈した。後日筋膜切開を施行し減圧を計ったことにより現在麻痺症状は徐々に軽快しつつある。【結語】透析が必要な患者のために行った医療行為が医療事故に陥ることなきよう、上腕動脈の解剖を理解し、穿刺技術に応じた無理の無い透析方法選択に心がけるべきである。

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