演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

嚢胞内出血との鑑別が困難であった後天性嚢胞性腎症(ACDK)合併腎細胞癌(RCC)の1例

演題番号 : P-4-148

土田 繭美:1、須山 一穂:1、庄司 清志:1、吉田 一成:2、岩村 正嗣:2、馬場 志郎:2

1:日本鋼管病院 泌尿器科、2:北里大学医学部 泌尿器科

 

【症例】60歳代男性。慢性腎炎から腎不全になり19XX年に維持透析を導入。13年後に無症候性血尿が出現し精査目的に当院へ紹介。腹部CTでは長期透析によるACDKを呈しており、右腎下極に58mm大の他の嚢胞とは異なる高吸収の嚢胞が指摘され、MRI 所見と合わせて悪性腫瘍は否定できないものの出血性嚢胞の診断であった。血尿は自然軽快し、2ヵ月後のMRIでは腫瘍が疑われた嚢胞は萎縮傾向となっており経過観察となった。その2年後に再度血尿が出現。右腎下極の腫瘤はCTでは出血性嚢胞の診断であったが、MRIではRCCを否定できなかったため腹腔鏡下根治的腎摘除を施行。病理結果は、RCC, papillary type, G2, INFα, v(-), pT2N0M0であった。【考察】ACDKに関連する腎嚢胞内腫瘍は出血や感染との区別が困難であるが、ACDKにRCCは高頻度に合併するため、定期的な画像診断を繰り返し行い、悪性の否定ができない場合は積極的な外科的治療の選択が必要であると再認識させられた。

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