演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

不明熱・炎症反応高値の精査にて腎細胞癌多発骨転移と診断された透析患者の一例

演題番号 : P-4-143

本西 秀太:1、浦江 聖也:1、上田 浩平:1、大瀬 貴元:1、篠崎 綾:2、後藤 明輝:2、深山 正久:2、藤田 敏郎:1

1:東京大学医学部附属病院 腎臓内分泌内科、2:東京大学医学部附属病院 病理部

 

症例は50歳代女性。20XX年7月ネフローゼ症候群(腎生検未施行)による末期腎不全で血液透析導入。9月21日シャント閉塞にて入院。 8月から39度台の発熱あり、入院時WBC2.4万/μL、CRP15.5mg/dLと高値認めた。当初シャント穿刺部感染があったが抗生剤治療後も発熱と炎症反応高値が持続し、不明熱として検査継続。理学所見、血清学的検査で他の感染や膠原病・血管炎は否定的であったが、骨盤MRIで骨盤・大腿骨に多発低信号域指摘、造影CTで左腎上部に径12mm大の腎細胞癌を診断された。後日、腸骨生検にて腎細胞癌骨転移と診断された。原発巣は小さいにもかかわらずPET、骨シンチでは体幹、四肢近位部の骨に広範な異常集積増加を認め、腎細胞癌Stage4(T1N0M1)と診断し、泌尿器科転科となった。近年CKDは悪性腫瘍の危険因子と報告されており、本例は早期に遠隔転移をきたした貴重な症例と思われたので報告する。

前へ戻る