演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析治療過程でミュウンヒハウゼン症候群(MHS)と診断した一例

演題番号 : P-4-140

江藤 洋子:1、渡辺 伸一郎:1、三室 知子:1、西村 勝治:2、塚田 三佐緒:3、新田 孝作:3、蒲谷 堯:1

1:(医)南千住病院 内科、2:東京女子医科大学 心身医療科、3:東京女子医科大学 第4内科

 

【背景】MHSは身体症状を反復的に捏造する慢性型虚偽性障害であるが、その確定診断は困難とされる。 【症例】患者は40歳代男性。6年前に、悪性高血圧による慢性腎臓病で血液透析導入。翌年生体腎移植を施行するも腎周囲膿瘍のため移植腎摘出。血液透析再導入後の経過において、(1)点滴ボトルの異物混入(2)シャント血管下膿瘍(大腸菌検出)等の不自然な経過を観察。心療内科を受診しMHSが疑われた。その後ロキソプロフェン頻用に伴い、腹痛、貧血が出現し胃潰瘍と診断した。輸血及び薬物治療による改善後も黒色便持続の訴えから上下部消化管内視鏡検査施行するも出血源は同定できなかったが、不穏な生活態度を観察するなかで、患者が自己採血した姿を確認できた。 【考察】透析患者での不明熱、貧血は頻繁に認める症状である。MHSはヒステリーとの鑑別が困難であるものの、本症例は捏造の目的を推定でき、さらに捏造現場を確認し確定診断に至った。

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