演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

当院における神経伝達速度の検討

演題番号 : P-4-135

後藤 明世:1、吉野 千尋:1、備中 舞子:1、田中 浩行:1、宗 正敏:1、藤井 良一:2

1:岸和田藤井第2診療所 臨床工学科、2:高石藤井病院

 

【目的】透析アミロイドーシスの診断の指標となる神経伝達速度について検討した。 【方法】維持透析患者110名を対象に、2005~2010年に神経伝達速度(正中神経、尺骨神経)を測定した患者をDM群と非DM群に分け、β2MG濃度と透析歴(10年以内、10年以上)を回帰分析した。 【結果】DM群、非DM群ともに透析前β2MG濃度と神経伝達速度に相関はなかった。透析歴と正中神経伝達速度では、10年以内でDM群にR=0.29、10年以上でDM群にR=0.73、非DM群にR=0.53の相関が見られた。透析歴と尺骨神経伝達速度では10年以上で非DM群にR=0.52の相関が見られた。 【考察】透析患者ではアミロイド沈着により正中神経障害を受けるが、糖尿病の合併でより顕著になると考えられた。また尺骨神経の延長は、将来的にアミロイド沈着による肘部管症候群や、頸椎由来の障害が考えられる。 【結論】今回は患者の臨床症状との関係を検討していないが、電気生理学的に正中神経,尺骨神経を測定することは、透析患者の病態を客観的に評価するのに役立つと考えられた。

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