演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

腰椎硬膜外血腫を発症した血液透析患者の1例

演題番号 : P-4-128

田中 圭:1、青山 東五:1、藤田 省吾:2

1:社会保険相模野病院 腎臓内科、2:社会保険相模野病院 整形外科

 

症例は70歳代女性。20XX年より多発性嚢胞腎による慢性腎不全でヘパリンを使用し維持血液透析を施行中。2年後3月肝嚢胞に対し肝動脈塞栓術、その1年後の4月腎嚢胞に対し腎動脈塞栓術を施行。翌年5月起き上がろうとした所突然腰痛が出現、離床困難となり当院へ入院となった。胸腰椎移行部の叩打痛のみで神経学的所見は認めず。腰椎MRI施行しL1-3レベルで硬膜外背側にT1強調画像でLow~Iso intensity、T2強調画像でLow+High intensity、STIR法で高信号の腫瘤を認め硬膜外血腫と診断。神経学的に異常所見を認めない為経過観察した。第3病日には腰痛も軽減、自立歩行可能となった。第14病日に再度MRI施行した所、血腫は縮小していた。脊椎硬膜外血腫は突発する疼痛で発症し、脊髄障害を合併すれば外科的処置を必要とする。原因は血小板減少症や血小板機能不全、ヘパリンなどの抗凝固薬の影響が考えられ、MRIが診断に有用である。本例はすべての原因が関連していた。脊椎硬膜外血腫を発症した報告例も散見され血液透析患者に合併する神経疾患として重要である。

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