演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

脳血管障害とコレステロール塞栓症を同時に発症し、血栓溶解療法と抗凝固療法が著効した透析患者の一例

演題番号 : P-4-120

松坂 貫太郎:1、和田 幸寛:1、金森 直明:2、関口 孝:3、緒方 浩顕:1、衣笠 えり子:1

1:昭和大学横浜市北部病院 内科、2:山王台病院 内科、3:関口内科クリニック

 

70歳代男性。20XX年6月に経皮的冠動脈形成術を施行。同年7月に右総頸動脈血栓除去術の施行直後に脳梗塞を発症した。その後、腎機能が徐々に悪化し、翌年4月当院へ入院となった。入院時左片麻痺あり、s-Cr 7.0mg/dl、超音波で両側腎萎縮を認めた。第3病日より血液透析を導入したが、第8病日に失語と意識混濁を認め、頭部MRIにて超急性期脳梗塞と診断された。また同時に体幹から両下肢にかけて網状皮斑とblue toeが散在し、皮膚生検にて針状コレステリン結晶の塞栓像がみられた。治療はアルテプラーゼ2400万単位とへパリン1万単位を投与し、第9病日に意識障害は改善し、退院時には皮膚所見も完全消失していた。コレステロール塞栓は不可逆的で予後不良な経過を辿り、また一部の症例で抗凝固療法などがアテローム硬化型プラーク塞栓形成を助長する報告がある。本例はこれらの報告とは異なる経過で推移した可能性があり、文献的考察を加えて報告する。

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