演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

積層型ダイアライザー(AN69)が奏功した高齢透析患者の下肢痙攣の1例

演題番号 : P-4-115

植田 剛:1、椛山 恵子:1、岩元 雅枝:1、高峰 いづみ:1、永喜 愛:1、冨 祐子:1、平野 一:2

1:徳之島徳洲会病院 透析室、2:東京女子医科大学 泌尿器科

 

【目的】治療抵抗性の下肢痙攣によりQOLが低下した高齢透析患者に対し、積層型ダイアライザー(AN69)の使用により、下肢痙攣が軽快し、QOLの改善を得た症例を経験したので報告する。【症例】80歳代女性。透析歴は約4年、原疾患は糖尿病性腎症。透析療法中に特に誘因なく下肢痙攣が出現するようになった。下肢攣縮は治療抵抗性であり、QOLも低下がみられた。下肢の末梢循環不全の改善を目的に、ダイアライザーをCTA膜からAN69へ変更したところ、下肢痙攣は消失し、SPP(皮膚還流圧)値も改善した。最終的にQOLの拡大にもつながった。【考察】強い陰性荷電をもつAN69膜により、血中キニン系の代謝が亢進しブラジキニン産生をもたらす。ブラジキニン濃度の上昇による血管拡張作用が、末梢循環改善をもたらしたと考えられた。【結語】AN69膜の特性の1つである強い陰性荷電を活かしたことで、合併症がおさえられ、QOLの向上へとつながったと考えられる。

前へ戻る