演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

MRSA敗血症性肺塞栓・続発性気胸の誘因となった自己血管内シャント感染の一例

演題番号 : P-4-045

三好 満:1、伊藤 正典:1、松井 佑樹:1、山内 一郎:1、河野 眞範:1、高田 昌幸:1、黒川 哲之:1、小松 和人:1、塚原 健治:1、森 夕起子:2

1:福井赤十字病院 腎臓・泌尿器科、2:福井赤十字病院 小児科

 

【症例】90歳代男性。腎硬化症による慢性腎不全のため3年前に維持血液透析導入。透析中に低血圧と低酸素血症および全身の疼痛が出現したため当院入院。MRSA菌血症と右気胸を伴う両側肺炎に対して抗菌療法と胸腔ドレナージにて加療した。肺野陰影は空洞を伴っていたが、抗酸菌検査は陰性であった。左肘部の自己血管内シャント周囲の発赤が徐々に拡大して切迫破裂の状態となり、緊急に内シャント閉鎖と膿瘍洗浄を施行、膿培養ではMRSA陽性であった。肺病変および菌血症は軽快したが、徐々に全身状態不良となり、入院3ヶ月後に死亡された。 【考察】内シャントMRSA感染が誘因となった敗血症性肺塞栓が原因と考えられた続発性気胸の症例。本例では高齢透析患者で肺結核の既往があり、空洞性陰影を呈したことから肺結核の鑑別も重要であった。シャント感染は多臓器に感染病巣を来すことから維持透析患者では常に留意する必要があると考えられた。

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