演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

無酢酸透析液が低血圧透析患者の循環動態におよぼす影響

演題番号 : P-3-182

安藤 誠:1、前島 愛子:1、角田 朋美:1、福島 正樹:2

1:(財)倉敷中央病院 人工透析センター、2:(財)倉敷中央病院 腎臓内科

 

【目的】無酢酸透析液を用いた血液透析(HD)が低血圧透析患者の循環動態におよぼす影響について検討した。 【方法】常時低血圧の1症例に従来の透析液(キンダリーAF2号:KND)と無酢酸透析液(カーボスター:CAB)を用いたHDを6週間ずつ施行し、HD中の循環動態を足趾の灌流指標(PI)と循環血液量変化率(%ΔBV)および血圧により評価した。さらに、HD前後で中心血圧とAugmentation Index(AI)を測定した。 【結果】CABでは、KNDに比べHD中のPIが低値で推移し、収縮期血圧はHD終了直前と終了後で有意に高値を示した。中心血圧とAIは、CABでHD後に有意に上昇したがKNDでは上昇しなかった。除水率、%ΔBVに差はなかった。 【考察】HD中のPIと収縮期血圧の推移およびHD後の中心血圧、AIの上昇から末梢血管抵抗の増大が考えられ、CABを用いたHDは末梢血管の反応性を改善させる可能性が示唆された。 【結語】無酢酸透析液は末梢血管反応性を改善することで低血圧透析患者の血圧を維持する可能性があり、さらに多くの症例での検討が必要である。

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