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開催回
第56回・2011年・横浜
 

担癌透析患者の透析中経静脈栄養と経静脈的栄養補給法の比較考察

演題番号 : P-3-119

山崎 修:1、花房 規男:1、堀 雄一:2、平橋 淳一:2、里中 弘志:1、柴垣 有吾:3、野入 英世:1、藤田 敏郎:1

1:東京大学医学部附属病院 血液浄化療法部、2:東京大学 医学部腎臓内分泌内科、3:聖マリアンナ医科大学 腎臓病センター

 

【現病歴】80歳代,男性。原疾患:高血圧性腎硬化症。透析歴6年。誤嚥性肺炎で緊急入院し,その際肝細胞癌(S2 3cm, 単発)を指摘された。【入院後経過】誤嚥性肺炎に対し抗生剤加療を行い、第13病日に沈静化した。入院後,90kcal/日の末梢静脈栄養+680kcal/日の透析中経静脈栄養(IDPN)を行ったが、3週間で-4.4kgの体重の減少を来たした。嚥下機能検査で経口摂取不能と診断されたため,第49病日に胃瘻を造設し、第52病日から経腸栄養を開始し増量、最終800ml/1200kcal/日とした。体重は第52病日に38kg台で増加に転じ40kg台で退院した。肝細胞癌については本人及び家族の希望があり、無治療経過観察となった。【考察】IDPN単独での栄養補給効果には限界が認められたが,TPN補液への移行で体重増加に転じた。一方,体重増加に転じるまでに約30日を要したため、catabolicな要素の強い透析患者では,早期の栄養介入が必要であると考えられた。

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