演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

経腸栄養中に銅欠乏性貧血をきたし、経管栄養剤変更により貧血改善を認めた血液透析患者の1例

演題番号 : P-3-115

田中 保則:1、堀 真也:2、堀 立明:3、竹内 龍男:3、門脇 悠:4

1:博愛病院 循環器内科、2:博愛病院 麻酔科、3:博愛病院 内科、4:博愛病院 栄養管理部

 

【症例】80歳代、女性。2年前より慢性腎不全で血液透析開始。20XX年1月両下肢壊疽にて両下肢切断。術後、経口摂取不能となり、経管栄養施行。 当初はエリスロポエチン(EPO)4500単位/週でHbは9.5~11.0g/dlであったが、9月にはHb9.0g/dl以下となりEPO 9000単位/週に増量。その後も貧血進行し、11月にはHb7.7g/dlまで低下、血清銅9μg/dlであった。このため、銅添加(0.1mg/kcal)の経管栄養剤に変更し、1ヶ月でHbは9.1g/dlまで改善し、血清銅45μg/dlと上昇した。しかし、経管栄養剤のカリウム(K)含量が95から150mg/kcal増えたため血清K値が4.6から7.0mEq/lまで上昇した。このためK含量が130mg/kcalと少なく、銅添加(0.125mg/kcal)の経管栄養剤に変更し、血清K値は5.7mEq/lまで低下、Hb値は10.3g/dlまで上昇、EPOは4500単位/週と減量できた。 【まとめ】経管栄養療法中の血液透析患者の貧血に対して、血清銅の定期的なモニタリング、経口栄養剤の銅やKの組成に十分注意するが必要がある。

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