演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

速効型インスリン大量皮下注射により低血糖が遷延した血液透析患者の一例

演題番号 : P-3-092

佐藤 かすみ:1、岩崎 美津子:1、山本 弓月:1、伊東 由紀枝:1、若狭 幹雄:1

1:東芝林間病院 腎臓内科

 

【症例】50歳代、男性。15年前より糖尿病加療開始、8年前にインスリン導入、その3年後に糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析開始。経過中に慢性C型肝炎を指摘。2年前うつ病と診断。自殺企図に速効型インスリン1200単位を皮下注射し救急搬送された。搬送時血糖30mg/dL、意識障害あり入院となった。入院後血糖モニターのもと持続的に経静脈的ブドウ糖投与を行ったが、インスリン注射後24時間低血糖が遷延し、この間のブドウ糖投与総量は584gであった。【考察】大量のインスリン注射により通常の効果持続時間よりはるかに延長して数日間低血糖が持続するという報告が散見される。本症例は慢性肝炎を合併している血液透析患者であるが、合併症のない症例の報告と比較し低血糖の持続時間の延長はみとめなかった。透析患者での大量インスリン投与による低血糖遷延の報告はなく貴重な症例と考えた。

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