演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

メトホルミンによる代謝性脳障害を合併した血液透析患者の一例

演題番号 : P-3-091

川口 慧子:1、村越 真紀:1、佐竹 健至:1、田中 裕一:1、古谷 剛:1、島田 憲明:2、海老原 功:1、小出 輝:1

1:(医) 江東病院 内科、2:(医)立花クリニック 透析センター

 

【症例】維持透析中の50歳代男性。糖尿病に関して他院にてメトホルミン500mg/日の投与を受けていた。平成XX年4月26日より座位保持困難となり意識障害も認めたため当院に救急搬送された。頭部MRI所見上、両側基底核に対称性に高信号が認められ代謝性脳障害と診断し、即日入院となった。メトホルミンの内服を中止し、血液透析を継続したところ、意識障害・頭部MRI所見ともに改善した。 【考察】本例は代謝性脳障害を認め、その画像所見も追跡できた点から稀有な症例と考えられた。来院時の血中乳酸値の軽度上昇と代謝性アシドーシスを呈し、さらに髄液中の乳酸値も高値であった。代謝性脳障害の原因として、メトホルミン誘発性脳症や乳酸アシドーシスを含めた乳酸代謝障害が関与したものと考えられ、本例においてアシドーシスの改善と原因物質除去に寄与しうる血液透析は有効な治療法であった。

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