演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

診断に苦慮した横隔膜交通症による胸水を呈した,肝硬変合併血液透析患者の一例

演題番号 : P-2-145

田中 香代子:1、松井 歩:1、難波 早耶香:1、山崎 惠介:1、森田 智:1、門松 賢:1、浜口 玲央:2、戸矢 和仁:3

1:東京医療センター 腎臓内科、2:東京医療センター 呼吸器科、3:東京医療センター 放射線科

 

 【症例】60歳代女性. 【現病歴】糖尿病性腎症による慢性腎不全のため,20XX年5月に血液透析を導入した.導入時,非B非C非アルコール性肝硬変による著明な腹水貯留を認めていた.同年8月呼吸困難および右大量胸水が出現し,当院腎臓内科に入院した. 【経過】胸水穿刺を行ったところ,胸水は漏出性であり,培養は陰性であった.以前と比較して腹水が減少しており,頻回の胸水ドレナージ,およびDW減量によって改善しない片側性難治性胸水の原因として横隔膜交通症を疑った.腹水中にTc-99m phytateを注入後,右胸腔内へ集積を認めた.横隔膜交通症と診断し,胸膜癒着術を行い,胸水は改善した. 【まとめ】肝硬変合併の血液透析患者における難治性胸水に対して,横隔膜交通症と診断がついた報告は稀である.肝硬変患者における原因不明の難治性胸水に対しては横隔膜交通症も念頭におく必要があり,文献的考察を加え報告する.

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