演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

長期透析患者に左葉切除を行った症例

演題番号 : P-2-144

小林 朋子:1、甲斐 耕太郎:1、富田 祐介:1、関島 光裕:1、白井 博之:1、小山 一郎:1、中島 一朗:1、渕之上 昌平:1

1:東京女子医科大学病院 腎臓外科

 

【緒言】透析患者では肝炎ウイルスの高い罹患率が報告されており、長期透析患者においては肝細胞癌発症が増加していると言われている。 今回、長期透析症例の肝細胞癌(HCC)に対し肝左葉切除を施行し、術後肝不全および消化管出血のため治療に難渋した症例を経験したので報告する。【症例】40歳代女性、透析歴31年、HCV陽性。 20XX年7月に献腎移植を施行したが移植腎機能は発現しなかった。翌年にHCCと診断され、TACE行うも約1年後に再発を認めたため肝左葉切除を行った。術中出血や術後低血圧などで肝臓が血流不全となり、肝不全が遷延することとなった。消化管出血も合併したが、厳重な管理の下感染症や心血管系・呼吸器系の合併症を起こすことなく経過し、術後58日目に退院することができた。【まとめ】近年の報告では透析患者と非透析患者の肝切除術成績には差がないとされているが、透析歴30年を超える長期透析患者においては特に、適切な術後管理が経過を左右するといえる。

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