演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

当初Oseltamivir phosphat抵抗性インフルエンザA型感染症と考えられた、非定型性抗酸菌性腹膜炎を呈した腹膜透析患者の1例

演題番号 : P-2-070

岡田 隆之:1、酒井 謙:1、田井 怜敏:1、青木 敏行:1、鈴木 康紀:1、武藤 篤彦:1、大橋 靖:1、水入 苑生:1、相川 厚:1

1:東邦大学医学部腎臓学講座

 

【症例】50歳代男性【現病歴】末期慢性腎不全のうっ血性心不全に対しcatheterを挿入し血液透析を導入した. 全身状態が改善した後, Tenckhoff catheterを挿入し腹膜透析に移行した. 【臨床経過】腹膜透析開始後の経過は順調であったが, 38℃を超える発熱を認め, インフルエンザA型抗原陽性であり, Oseltamivir phosphate投与を行った. しかし解熱せずに発熱は消長した. 腹膜透析中の細胞数の増加は軽度であったが, 腹痛はなく経過した. その後排液培養からGaffky陽性の報告を受け, 結核性腹膜炎を疑い緊急でTenckhoff catheter抜去術を行った. 抜去後は解熱し, 全身状態も改善した. PCRは陰性であり, 結核菌は否定された, 腹膜炎の起炎菌としては非定型性抗酸菌が考えられた.【結語】透析患者の発熱合併症では, インフルエンザウイルスが陽性であっても, その治療に抵抗性の場合は, 他の積極的な感染合併症の検索を要する.

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