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開催回
第56回・2011年・横浜
 

高糖濃度腹膜透析液は小胞体ストレスを介して腹膜中皮細胞にアポトーシスを誘導する

演題番号 : P-2-041

中俣 潤一:1、森本 景之:2、馬場 良子:2、柴田 達哉:1、鐘江 香:1、芹野 良太:1、椛島 成利:1、尾辻 豊:1、土肥 良秋:2、田村 雅仁:1

1:産業医科大学病院 腎臓内科、2:産業医科大学 医学部 第2解剖学

 

【目的】腹膜透析における腹膜劣化の発症に、透析液中の高糖濃度が関与することが知られている。小胞体ストレスは蛋白合成過程の異常で生じ、種々の細胞障害を誘発する。今回、高糖濃度が小胞体ストレスを介して腹膜中皮細胞を障害する機序について検討した。【方法】培養ラット腹膜中皮細胞にD-グルコースを添加し、時間別、濃度別に小胞体ストレスセンサー経路の活性化について調べた。また高糖濃度によるアポトーシスの誘導に関して調べた。【結果】小胞体ストレスセンサーであるeIF2αのリン酸化が、糖濃度および時間依存性に亢進した。また糖濃度依存性にアポトーシスが生じた。【考察】腹膜中皮細胞において高糖濃度が小胞体ストレス経路を活性化しアポトーシスを誘導することを明らかにした。腹膜透析液による腹膜劣化に、小胞体ストレスを介したアポトーシスが関与することが示唆された。

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