演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

ラット腹膜線維化モデルにおける間葉系幹細胞の効果

演題番号 : P-2-040

上野 敏憲:1、中島 歩:1、谷口 良彦:2、頼岡 德在:1

1:広島大学病院 腎臓内科、2:広島国際大学 薬学部

 

【目的】腹膜線維化に対する間葉系幹細胞(MSC)の効果を検討した。【方法】F344ラットの腹腔内に0.1%クロルヘキシジングルコネート(CG)を投与後、骨髄由来MSC 1×107個を腹腔内に投与し、壁側腹膜を用い組織学的評価を行った。次にGFP陽性MSCを採取し、CG投与および非投与ラットに同様に投与し、腹膜へのMSCの生着の有無を評価した。さらに、ヒト中皮細胞(HPMC)を高濃度グルコース培養液にて刺激後、MSCと共培養を行いHPMCにおける遺伝子発現を検討した。【結果】MSCの投与により腹膜肥厚および腹膜へのα-SMA、TGF-β、CD68、CD3陽性細胞浸潤は抑制された。また、CG投与群において3日後まで腹膜表面にGFP陽性MSCの生着を認めたが、CG非投与群では認めなかった。さらに、in vitroの検討ではグルコース刺激により上昇したHPMCのTGF-βとfibronectinのmRNA発現は、MSCとの共培養により抑制された。【結論】MSCは、腹膜障害部位に選択的に遊走・生着し、腹膜線維化モデルの炎症・線維化を抑制した。MSCのparacrine作用などの関与が示唆された。

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