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開催回
第56回・2011年・横浜
 

Icodextrinが腹膜中皮細胞の細胞接着分子に与える影響

演題番号 : P-2-038

田村 雅仁:1、松本 美香:2、宮本 哲:1、柴田 達哉:1、古野 由美:1、中俣 潤一:1、芹野 良太:1、椛島 成利:1、尾辻 豊:1

1:産業医科大学病院 腎センター、2:行橋クリニック

 

【目的】インテグリンやICAM-1などの細胞接着分子は腹膜の創傷治癒や炎症細胞浸潤に重要な役割を果たしている。Icodextrin(Ico)が細胞接着分子の発現や活性化に与える影響を検討した。 【方法】培養ラット腹膜中皮細胞においてIco原末を細胞培養液に添加し、インテグリンによる細胞内シグナル活性化に中心的な役割を果たしているFAKの活性化に与える影響をWestern blot法で、ICAM-1発現に与える影響をFACScanで調べた。 【結果】高糖濃度はインテグリンを介したFAKのチロシンリン酸化や細胞接着能を阻害した。また、高糖濃度はPKCを介してICAM-1の発現を亢進させた。一方、Icoはこのいずれにも影響を与えなかった。 【結論】高糖濃度は腹膜のインテグリンを介した創傷治癒能を阻害するとともにICAM-1を介した炎症細胞浸潤を亢進させPD患者の腹膜障害を引き起こす可能性があるが、Icoにはこれらの作用がなく生体適合性の点において優れている可能性が示唆された。

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