演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

集学的治療により下肢大切断を免れた一例

演題番号 : P-1-173

上村 克哉:1、松隈 明子:1、北岡 辰徳:1、石本 貴子:1、平田 孝志:1、小山田 百合子:1、上村 才司:1

1:上村循環器科

 

【はじめに】糖尿病を基礎疾患に持つ透析患者の足病変は、QOLだけでなく生命にも直結する.一般的に重症下肢虚血患者を認めた場合PTAあるいはバイパス術が施行されるが、その適応から外れる場合術後の感染などを考慮して大切断が選択される傾向にある.今回、下肢大切断と診断された透析患者に対し、集学的治療により第1趾切断のみで経過良好な一例を経験したので報告する. 【症例】80歳代女性.透析歴16年3カ月.原疾患は2型糖尿病. 【経過】左第1趾根部の痛みと同部の浮腫および内出血を認めた.次第に潰瘍形成し基幹病院にてPTAを施行.一時的に患部は改善するも、2ヶ月後再び潰瘍形成が急速に拡大した.その時点で左膝下での大切断と判断されるも患者の同意を得られなかった.そのため、LDLアフェレーシス、高気圧酸素治療、マゴットセラピー等を行い、炭化した左第1趾のみ切断することで完治に至った. 【考察】大切断に伴うQOLの低下や生命予後からも、これらの治療が選択肢に加えられることを期待したい.

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