演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

多発肝膿瘍を来たした常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)透析患者の一例

演題番号 : P-1-121

唐澤 隆明:1、徳山 博文:1、脇野 修:1、雁金 大樹:1、相馬 俊介:1、伊達 悠岳:1、林 松彦:2、林 晃一:1、伊藤 裕:1

1:慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科学教室、2:慶應義塾大学医学部 血液浄化・透析センター

 

【症例】60歳代男性で15年前にADPKDと診断,11年前より血液透析導入された。多発性肝嚢胞に対し1年前に経皮的動脈塞栓術(TAE)施行した。 発熱,上腹部痛にて発症し,血圧低下,炎症反応高値,凝固亢進を認め,肝嚢胞感染による敗血症性ショック・播種性血管内凝固(DIC)と診断した。ガリウムシンチにて複数の肝嚢胞と肝実質に集積を認めた。MRIでは同部に一致して拡散強調画像にて低信号を認め,感染嚢胞と診断した。経皮的嚢胞穿刺・ドレナージ術を施行した。血液培養と嚢胞穿刺液培養から大腸菌が検出された。 抗菌薬投与,肝膿瘍ドレナージ継続するも改善認めず,全身状態徐々に悪化し,永眠となった。 病理解剖にて,肝両葉に,画像所見がなかった部位にも多発膿瘍を認めた。腎は出血性嚢胞のみであった。 【考察】肝機能低下を伴う多発性肝嚢胞を合併したADPKD患者における敗血症治療・血液透析につき文献的考察を加えて報告する。

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