演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液吸着(DHP)が有効であった多剤服用薬物中毒の一例

演題番号 : P-1-032

渕 隆一:1、仲松 美由紀:1、有井 梨恵:1、林 直輝:1、吉田 秀之:1、藤井 正裕:1、小林 誠:1、梅田 優:1

1:西淀病院 血液浄化室

 

【症例】30歳代, 男性.統合失調症で近医受診中.平成某年某月2日21時頃フマル酸クエチアピン(Que)(25mg)18T, バルプロ酸ナトリウム(Val)(200mg)38T,塩酸プロメタジン(Pro)(25mg)36Tを内服し同月3日意識レベルが低下し(JCS3-200),救急搬送された.ダブルルーメンカテーテルを挿入後ヘパリンを用いてDHP(ヘモソーバCHS350)を開始施行した.DHP1時間で意識レベルは2-10まで回復し体動が激しくなった為75分で終了した.DHP前の血中濃度はProが55.2ng/ml,Queが169.0ng/mL,Valが95.0ug/mLで75分後Proが42.5ng/mL,Queが139.0ng/mL,Valが73.0ug/mLにそれぞれ低下した.クリアランス値(Qb150mL/minでの参考値)はProが127mL/min,Queが118mL/min,Valが101mL/minであった.第3病日に自己都合により歩行退院した.【まとめ】バルプロ酸,プロメタジン,クエチアピンいずれの薬物もDHPで吸着除去が可能であった.本例のような多剤を服用した薬物中毒例ではDHPは治療に有効な選択肢の1つと考えられた.

前へ戻る