演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

サイトカインストームに対して血液濾過が効果的であった一例

演題番号 : P-1-028

佐藤 順一:1、雨宮 守正:1

1:さいたま赤十字病院 腎臓内科

 

【症例】10歳代女性【起始および経過】全身倦怠感、発熱を主訴に当院受診。白血球および血小板減少、肝障害、フェリチン上昇(16833ng/ml)を認め、成人スティル病に血球貪食症候群(HPS)を併発したと診断し入院。パルス療法を含めたステロイド治療を開始するも、肝障害の悪化、血小板減少がさらに進み、またフェリチンも70243ng/mlまで上昇し、血漿交換 (PE)を併用した。症状およびデータの改善を一時認めるも、再び発熱し、フェリチンが上昇。サイトカインストームが起きていると考えられた。PEも考慮したが、輸血による副作用を考慮し、血液濾過(HF)でもサイトカイン除去が可能ではないかと考え、HFを併用したところ発熱等の症状を改善することができた。その後HPSに対する治療として12月中旬よりシクロスポリンを併用し、寛解に至った。【考察】これまで重症HPSに対してPE以外に持続的血液濾過透析が有効であるとの報告はある。今回我々はサイトカイン除去目的にHFを使用し十分な効果が得られることを経験した。今後も症例を増やしていき、更なる検討をしていく予定である。

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