演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析による復温が奏効した低体温症の1例

演題番号 : P-1-027

菱田 学:1、青木 孝文:1、前川 道隆:1、伊藤 岳司:1、森永 貴理:1、玉井 宏史:1、安藤 裕香理:1、中前 健二:1

1:愛知県厚生連安城更生病院 腎臓内科

 

【症例】50歳代の男性。 【主訴】意識障害。 【現病歴】1型糖尿病から腎不全となり、40歳代で透析導入された。摂氏約10度の室内で倒れているところを発見され救急搬送。最終健在確認時刻は発見より約9時間程度前であった。 【来院時現症】JCS-300、直腸温25.0度、SpO2測定不能。血圧81/63mmHg、脈拍30/minと、血圧低下と高度の徐脈を認めたため体外式ペースメーカーを装着し、ICUに入室した。pH7.291、HCO3-22.7mmol/l、PCO2 47.1mmHg。血糖42mg/dlであり血糖補正を行ったが意識状態の改善は乏しかった。重症低体温症と考え、膜面積を2.2m2、透析液温度を38.0度に設定し血液透析で復温を行った。 【結果】透析開始時の直腸温は28.0度であったが、終了時には35.2度まで復温した。意識状態は清明となり徐脈も改善した。 【結語】低体温に伴う心電図変化、循環不全は復温により改善を認めた。重症低体温症の症例に対して、早期からの血液透析による中心加温法は極めて有効であると考えられた。

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