演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ドクツルタケによる劇症肝不全を発症した一救命例

演題番号 : P-1-026

吉田 省造:1、土井 智章:1、中島 靖浩:1、豊田 泉:1、小倉 真治:1

1:岐阜大学医学部付属病院高次救命治療センター 血液浄化治療部門

 

【症例】50歳代男性、ドクツルタケを自宅で焼いて食べたあと、下痢・嘔吐などを主訴に、近医を受診し血液データで肝逸脱酵素上昇を認め入院。入院後3日目の採血でAST/ALT 5000台を認め、当救命センターに搬送となった。転院日より肝性脳症を認め、採血データなどから劇症肝不全と診断。挿管・人工呼吸管理として、一般の肝不全治療と同時に毒素除去の可能性が少しでもあること、高分子除去も目的として急性血液浄化療法を実施した。転院1から2日目まで血漿交換+HFHVHDFを施行し、3より5日目までHFHVHDFを継続とした。5日目には肝性脳症は改善し抜管となった。経過は良好で9日目に再転院となった。【考察】ドクツルタケ中毒の死亡率は、50%とする報告があり、死亡原因は主として肝、腎などの、多臓器不全による。ドクツルタケ中毒における血液浄化療法施行には否定的な意見も多いが、今回は肝不全を呈したため、血液浄化療法を施行した。ここに文献的考察を加えて症例報告を行う。

前へ戻る