演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

当院における透析後ヘモグロビン値の分布

演題番号 : P-1-024

山本 和也:1、佐野 剛一:1、福田 世一:1、丸山 泰幸:1

1:岩槻南病院

 

【目的】「腎性貧血治療ガイドライン2008年版」では,HD前Hb10~11g/dlが推奨されている.しかし,血液濃縮率によりHD後Hbに差が認められる可能性がある.今回,HD前後Hbと濃縮率の分布につき検討した. 【対象及び方法】透析患者84名.年齢65.8歳.透析年数9.2年.HD前の目標Hbは10g/dl≦Hb<12g/dlとし,濃縮率は血清総蛋白の変化率で定義した. 【結果】HD後HbはHD前と比べ有意に上昇しており(12.1±1.5g/dl vs. 10.7±0.9g/dl,p<0.001),濃縮率は16.2±12.9%であった.Hbの分布はHD前後で,<10g/dl群:21.4% vs. 8.3%,10~12g/dl群:70.2% vs. 40.5%,≧12g/dl群:8.3% vs. 51.2%であった.また,HD前Hb>13.5g/dlの患者は認めなかったが,HD後の20.2%で認めた.HD後Hb>13.5g/dlは濃縮率が高い上位10名のうち9名が属しており,この9名のうち8名はHD前の目標Hbを満たしていた. 【考察】腎性貧血ガイドラインにはHD前Hbが目標値として設定されているが,HD後Hbが高くなる症例が存在し,HD前後Hbおよび濃縮率についても検討が必要であると考えられた.

前へ戻る