演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析導入期の赤血球形態

演題番号 : P-1-023

梅津 道夫:1、伊藤 純:1、門口 啓:1、藤井 秀毅:1、西 慎一:1

1:神戸大学医学部附属病院 腎臓内科 腎・血液浄化センター

 

【目的】腎性貧血の一因として赤血球の質的異常が関与している可能性を考察するため透析導入時の末梢血における赤血球大小不同の有無を評価した。 【方法】2009~2010年の2年間に当院においてHD導入となった患者の導入前の末梢血赤血球の大小不同の有無を検査結果記録でチェックした。大小不同は、検査オーダーにおいて末梢血液像を指定するとルーチンに有無が判定される。 【結果】67人の導入患者(男42人、女25人、年齢26~87歳、糖尿病28人・非糖尿病39人)のうち、導入日から遡って1カ月以内に末梢血赤血球の評価がなされていたのは60人であった。そのうち、赤血球の大小不同が1度でも認められたのは43人(72%)であった。 【考察】7割以上の患者においてHD導入直前もしくは、導入前1カ月以内に赤血球の大小不同が観察されたことは尿毒症環境の影響が骨髄や血管壁に表れていることを示唆する。これが、特殊検査ではないルーチンの末梢血検査で観察されることが興味深い。 【結論】末梢血における赤血球大小不同の機序解明は尿毒症病態への新しいアプローチとなり得る。

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