演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

アリスキレン投与後乳糜腹水を認めた腹膜透析患者の1例

演題番号 : O-1152

坂 洋祐:1、島村 涌子:1、澤井 昭宏:1、多和田 光洋:1、桜井 洋:1、舘 秀幸:1、河合 信哉:2

1:市立四日市病院 腎臓内科、2:市立四日市病院 総合内科

 

【症例】50歳代男性。20XX年5月より糖尿病性腎症による慢性腎不全のため腹膜透析中。3年後11月1日高血圧に対してアリスキレン150mgを開始した。11月4日排液混濁を認めたため当院外来受診した。腹膜炎を疑い排液検査を施行したが、排液中の白血球は1/mm3と正常範囲であり腹部所見も認められなかった。血清中の中性脂肪は54mg/dlと正常範囲であったが排液中性脂肪が17mg/dlであり乳糜腹水と診断し、アリスキレンを中止した。乳糜腹水とアリスキレンの関連は不明であったが、高血圧改善しないため11月15日アリスキレンの再投与を試みたところ12月1日に再度排液混濁を認めた。初発時と同様に排液中の白血球は2/mm3と正常範囲であり排液中の中性脂肪は19mg/dlであり乳糜腹水と考えられた。【考察】今回の乳糜腹水のエピソードはアリスキレンとの関与が疑われた。従来薬剤性の乳糜腹水としてはCa拮抗薬が知られているがアリスキレンによるものは情報が少ないため、若干の文献的考察を加えて報告する。

前へ戻る