演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

イコデキストリン透析液により全身性紅斑をきたしたと考えられた一例

演題番号 : O-1149

勝谷 昌平:1、江崎 隆:1、石川 哲大:2、福田 敏勝:3、頼岡 德在:4

1:尾道総合病院 腎臓内科、2:尾道総合病院 総合診療科、3:尾道総合病院 外科、4:広島大学病院 腎臓内科

 

【症例】80歳代、女性。糖尿病性腎不全にて、CAPDカテーテル挿入目的で当院紹介入院。溢水傾向を認め、入院翌日CAPDカテーテル挿入し、夜間1回のイコデキストリン透析液の貯留を開始した。除水は良好で、浮腫も軽減したが、PD開始4日目に突如掻痒感を伴う全身性紅斑が出現した。皮膚科的には内服薬、術後の抗菌薬の関与は否定的で、イコデキストリン透析液の関与が疑われた。剥脱性皮膚炎への進展も懸念され、直ちにブドウ糖透析液に変更した。抗アレルギー薬、外用薬により加療、以後表皮剥離も起こらず、皮膚症状は徐々に改善、出現から約1週間で紅斑はほぼ消退した。【考察】イコデキストリン透析液は皮膚症状の出現が多いとの報告があり、使用開始後2週間以内に出現、中止後速やかに消退するとされている。本症例もこの特徴を有しており、これが強く疑われた。イコデキストリン透析液による皮膚症状の報告は本邦では未だ少ないため、報告する。

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