演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

腹膜透析導入期に右胸水貯留で発見された難治性横隔膜交通症の一例

演題番号 : O-1146

千田 将光:1、難波 倫子:1、下村 明弘:1、寺西 順哉:1、松井 功:1、長澤 康行:1、猪阪 善隆:1、楽木 宏実:1

1:大阪大学医学部附属病院 老年腎臓内科

 

【症例】10歳代男性。拡張型心筋症にて10年前に脳死同種心移植施行後、反復する感染により腎機能は徐々に低下。20XX年1月、肺炎にてBUN 97、Cre5.13と腎不全が増悪、乏尿に至り血液透析導入となる。凝固異常による全身の静脈内血栓形成により、ブラッドアクセス作成は難しく、血液透析による維持透析は困難であった。腎移植も適合ドナーがなく、腹膜透析(PD)導入を選択した。PD開始2週間後、右側に大量胸水が出現。胸水中の糖濃度が309mg/dlと高値より横隔膜交通症が疑われた。胸腔鏡下に開存部を確認し、横隔膜修復術を施行。4週間後にPD再開したが、再度右側胸水が出現し、横隔膜交通症の再発と診断。胸膜癒着術を追加したが、4週間後に2回目の再燃を認めた。 【考察】PD患者の横隔膜交通症は約2%と比較的まれな合併症である。外科的修復術では84%の治療成功率が報告されているが、本症例は修復術後にも2回の再発を認め、難治性横隔膜交通症の一例として報告する。

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