演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

過酢酸系洗浄剤の適正水洗法

演題番号 : O-1098

佐野 博之:1、葛岡 孝一郎:1、林 宏樹:1、田坂 佳文:1、福島 綾子:1、楢村 友隆:1、井出 孝夫:1

1:いでクリニック 臨床工学部

 

【緒言】過酢酸系洗浄剤(PA)は成分の過酸化水素(HO)が一部の透析配管材質に残留しやすい。 【目的】 残留原因を分析し、HO完全除去に必要な水洗方法を紹介する。 【方法】Si、PVC、PE,PTFEの4種の配管のHO残留特性を調べた。またHO完全除去に必要な水洗方法、時間を調べた。また、水洗温の上昇が洗浄時間の短縮に有効であるかを調べた。さらにブドウ溶液、チオ硫酸Naなどの還元剤の使用がHOの除去に有効であるかを調べた。 【結果・考察】Si、PVCで残留傾向を認めた。Siは短時間で、PVCは長時間洗浄で残留しやすい。HO除去には120分以上の水との接液が必要であった。ブトウ糖などの還元剤により、残留HOが減少しなかった。Si、PVCは表面上に開いて無数の穴に入り深部まで拡散していく。このためHO除去には十分な拡散時間を要する。また水洗温上昇は、HO拡散性が増すことで水洗時間は飛躍的に減少した。今回、洗浄すすぎ理論を用いてこれらの現象を説明したい。 【結語】PA使用時はHO残留に配慮した水洗方法が必須である。

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