演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

バスキュラーアクセスとしての大腿静脈穿刺法の有用性と穿刺手技

演題番号 : O-1068

羽田 一博:1、武田 好広:1、芳賀 淳一郎:1

1:飯塚病院附属有隣病院 腎臓内科

 

【目的】AVF未作製の慢性腎不全(CKD)導入時や急性腎不全(AKI)時のバスキュラーアクセス(VA)として大腿静脈穿刺(本法)を採用し、2004年以降はカテーテル留置(カテ法)を行っていない。本法の有用性と穿刺時留意点について報告する。 【対象と方法】1995年以降に導入または急性血液浄化療法を施行した262例を対象とし、VA別に性別、年齢、原疾患、および生存率を比較検討した。 【結果】本法を施行した160例の原疾患はAKI 41例、CKD 119例で、総穿刺回数は1,766回(最少1回、最多444回、平均11回)であった。メディキット社製クランプキャス17G針を用い、脱血量150ml以上を安定確保でき、血栓形成や感染等の重篤な合併症はなかった。CKD(平均70.6歳)の5年生存率は55%であり、カテ法(平均67.0歳)の36%に比して高値であった。 【考察と結語】本法は多くの利点を有し、長期頻回使用が可能である。緊急導入や急性血液浄化療法時のみでなく、AVF作製後の成長待ち、VAトラブル時さらには長期VAとしても有用かつ安全な方法である。

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