演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

AVG感染症例の検討

演題番号 : O-1066

葛谷 明彦:1、田中 恵美子:1、西尾 文利:1、渡邊 達昭:1、加納 康子:1、佐藤 元美:1、露木 幹人:1

1:社会保険中京病院 腎・透析科

 

【目的】AVGの最も重篤な合併症にグラフト感染があり,特に動脈側吻合部まで感染が波及した場合はしばしば治療に難渋する.今回我々は人工血管感染症例をretrospectiveに検討した.【方法】1985年2月から2010年12月の間に上腕動脈に中枢吻合を有するAVGにおいて中枢吻合部に感染を認めた20例を対象とした.全例人工血管摘出後血行再建術もしくは動脈結紮術を施行した.5例で血行再建後破綻を来たしたため再手術を要した.【結果】成功率はバイパス術80%(8/10),パッチ形成術75%(6/8),単純縫合閉鎖50%(1/2),結紮術100%(5/5)であった.人工血管の種類はePTFE 8例,ポリウレタン12例であった.結紮術後手指の重度の虚血には至らなかった.また感染グラフト培養検査にて88%(15/17)からMRSAが検出された.【結論】単純縫合閉鎖術の成績がバイパス術やパッチ形成術に比べてやや不良であった.これは感染による動脈壁の脆弱性が考えられた.また起因菌としてMRSAを考慮し早期に適切な抗菌薬の投与が必要と思われた.

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