演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者の動脈硬化とLDL-C/HDL-C比についての検討

演題番号 : O-1058

伊藤 和子:1、田中 元子:1、松下 和徳:1、松下 和孝:1

1:松下会あけぼのクリニック 腎臓内科

 

2007年動脈硬化性疾患予防ガイドラインが改定され新たな動脈硬化指数としてLDL-C/HDL-C比が注目されている。管理目標値は一次予防では2.0以下、二次予防では1.5以下が推奨されているが、透析患者での検討は少なく心血管系合併症との相関関係も不明である。私たちは透析患者におけるLDL-C/HDL-C比の有用性を検討した。【対象と方法】維持透析中で脂質異常症未治療の患者151例をLDL-C/HDL-C比1.5未満群と1.5以上群に分け、群間比較および過去3年間の動脈硬化性疾患イベントの発生を比較した。【結果】LDL-C/HDL-C比1.5未満群は43例(28.5%),1.5以上群は108例(71.5%)。LDL-C/HDL-C比1.5未満群で有意に血清Ca値が高く、それ以外の因子および動脈硬化性疾患イベント発生に有意差はなかった。【結語】透析患者でのLDL-C/HDL-C比は血清Ca以外の因子と関連性はなく心血管イベント予測因子として有用性は低かった。透析患者の心血管イベントはプラーク形成動脈硬化ばかりでは説明がつかず独自の脂質異常症に対する治療目標が必要と考えられる。

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