演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液透析症例における血清PCSK9濃度の検討

演題番号 : O-1057

長井 美穂:1、平山 浩一:1、樋口 貴士:1、今泉 雅博:1、丸山 浩史:1、宮本 和宜:1、垣田 朋子:1、小川 裕二郎:1、藤田 省吾:1、下畑 誉:1、小林 正貴:1

1:東京医科大学茨城医療センター 腎臓内科

 

【目的】Proprotein convertase subtilisin/kexin type 9(PCSK9)は脂質代謝異常の原因の一つで、LDL受容体の分解を促進し、血清LDLコレステロール(LDL-C)を上昇させる。今回、血液透析症例の脂質代謝異常へのPCSK9の関与を検討した。 【方法】当院維持血液透析(HD)60症例と慢性腎臓病(CKD)Stage III以下20症例を対象に、ELISA法にて血清PCSK9濃度を測定し、臨床指標との関連を比較検討した。 【結果】HD症例のLDL-C濃度(87.7±25.5 mg/dL)はCKD症例(106.1±19.9 mg/dL)と比較して有意な低値(P=0.0043)を、PCSK9濃度(881.1±231.6 ng/mL)はCKD症例(881.1±231.6 ng/mL)と比較して有意な低値(P<0.0001)を認めた。また、PCSK9濃度とLDL-Cとの間に有意な正の相関関係(r=0.612, P<0.0001)を認めた。 【結論】HD症例の血清PCSK9濃度は低値で脂質代謝マーカーとも関連しており、HD症例の脂質代謝異常にPCSK9が関与している可能性が示唆された。

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