演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

エンドトキシン吸着療法<PMX>により救命しえた腎盂腎炎敗血症の一例

演題番号 : O-1051

小豆島 健護:1、垣本 みどり:2、澁谷 研:2、梅村 敏:3

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター 血液浄化療法部、2:大森赤十字病院 腎臓高血圧内科、3:横浜市立大学附属病院 病態制御内科学

 

【症例】80歳代女性.【経過】糖尿病, 高血圧症にて近医で内服加療中. 6月14日に家族が電話連絡した時は問題なかったが, 翌日ヘルパーが訪問したところ不穏状態であったため当院へ救急搬送された. 入院時, 意識障害JCS100, 血圧低下BP84/50mmHg, 発熱BT37.4℃を認め, 血液検査にて炎症反応の著明な上昇(WBC29600/μl, CRP53.74mg/dl), 腎機能障害(BUN60.9mg/dl, Cr2.9mg/dl)を, そして尿検査および画像所見にて腎盂腎炎に伴う敗血症および急性腎不全と診断された. 入院後, カテコラミンを投与しながらPMXを併用した緊急透析を行い, 安定した血液透析を施行しえた. その後, 播種性血管内凝固も合併したが集学的治療にて軽快し透析は離脱した. 【考察】PMXは腸管穿孔による敗血症患者の術後の予後を改善させる報告がある. 敗血症時に体外循環が必要な場合も, 併用することにより安定した治療が行え予後を改善させる可能性が考えられる. 若干の文献考察も加え報告する.

前へ戻る