演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

PMX-DHPが奏功した非グラム陰性桿菌性の敗血症性ショックの1例

演題番号 : O-1047

東 昌広:1、中澤 英子:1、牛久 由紀:2、佐瀬 秀知:2、齋藤 修:3、草野 英二:3

1:宇都宮社会保険病院 腎臓内科、2:宇都宮社会保険病院 臨床工学部、3:自治医科大学 内科学講座腎臓内科学部門

 

【症例】50歳代男性.多発性骨髄腫 (MM) に対し,近隣のがんセンターで治療中に脱水による急性腎不全(ARF)となり当院に転院した.補液によりARFは回復したが,モルヒネの副作用と思われる麻痺性イレウスから嘔吐を繰り返した.吐物が血性であったため上部消化管内視鏡を行ったが,明確な出血点はなく胃食道逆流症と易出血性粘膜と診断された.易出血性はMMによる汎血球減少の影響と考えられた.その後39℃台の発熱,呼吸促迫と血圧低下,洞性頻脈を呈し,誤嚥性肺炎による敗血症性ショックを疑いempiricに抗生剤,γ-グロブリンの投与を行うもDICに至った.抗凝固療法に加えて,ポリミキシンカラムによる吸着式血液浄化(PMX-DHP)を行ったところ,呼吸数低下,血圧上昇,頻脈の改善など明らかにvital signは改善しDICを脱した.プロカルシトニンは著しい高値を示したが,エンドトキシンは陰性であった.【結論】非グラム陰性桿菌性の敗血症でもPMX-DHPは有効であると考えられた.

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