演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ANCA関連血管炎を原疾患とする血液透析患者の検討

演題番号 : O-1025

小山 裕子:1、岩渕 洋一:1、成田 一衛:2

1:三条総合病院、2:新潟大学医歯学総合病院内部環境医学講座

 

【目的】当院で経過したANCA関連腎炎18例のうちHDに至った症例につき検討した。【対象】10名(男性6名、女性4名。HD導入時平均年齢75.9±9.1歳、平均透析期間 3.4±3.9年、平均観察期間 3.5±4.2年)【結果】5例で肺病変あり。2例でRA, 1例でSLEを合併し, 2例で抗GBM抗体陽性であった。全例でパルス療法を含むステロイド治療を実施し、肺胞出血を来した1例でIVCYとDFPPを施行したが、透析離脱症例はなかった。経過中に肺病変や他の膠原病を発症する症例も認められた。心不全や感染症による入退院を繰り返す症例が多かった。臨床症状が軽微で透析導入後に治療が開始され、寛解には至らなかったが長期に生存可能な症例も存在した。6例は感染症により死亡し、うち4例は透析患者全体の平均余命と同等の予後であった。【考察】臓器障害が腎に限局し、血管炎が抑制された症例では安定した経過を取ると考えられた。感染症や肺病変、他膠原病の合併などに留意し、特に高齢者ではステロイドの使用量や開始時期を検討する必要があると考えられた。

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