演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

ANCA関連血管炎による維持透析患者の肺出血2例のANCA測定値

演題番号 : O-1023

小野 真也:1、岩井 環:1、出路 奈緒子:2、荒木 久澄:1、金崎 雅美:2、一色 啓二:2、荒木 信一:1、杉本 俊郎:1、宇津 貴:1

1:滋賀医科大学医学部 腎臓内科、2:滋賀医科大学医学部附属病院 血液浄化部

 

【症例1】60歳代男性.12年前にANCA関連腎炎と診断.ステロイドパルス(pulse)後プレドニゾロン(PSL)内服で寛解するも4年前より腎機能低下,3年前血液透析導入となった.今回呼吸困難,下肺野浸潤影と胸水から心不全および肺炎疑うも抗生剤投与や透析の除水で改善せず.気管支鏡検査で淡血性洗浄液を採取,MPO-ANCA高値からANCA血管炎の再燃による肺胞出血と診断.pulseとPSL内服にて肺胞出血は消失,退院した. 【症例2】70歳代男性.右腎細胞癌のため右腎摘除術施行(術前Cr値3.0mg/dL),組織診にて血管炎指摘,MPO-ANCA高値よりANCA関連血管炎合併と診断.術後腎機能悪化し血液透析導入,血痰認めたためpulseとPSL内服開始した.PSL漸減中,MPO-ANCA低値も血痰再出現,CT・気管支鏡検査にて肺胞出血と診断.再度pulse施行,PSL増量にて肺胞出血は消失,退院した. 【結語】ANCA関連血管炎による透析患者の肺出血時は,ANCA値の高低に関わらず,血管炎の再燃を念頭におく必要がある.

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