演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

低身長と維持透析患者の予後

演題番号 : O-1017

竹中 恒夫:1、渡辺 裕輔:1、高根 裕史:1、井上 勉:1、鈴木 洋通:1

1:埼玉医科大学病院 腎臓病センター

 

【目的】身長はaugmentation index (AI)の重要な決定因子の一つである。また、AIは動脈伸展性の指標であり、心血管予後の予測因子とされている。末期腎不全患者には多くの心血管疾患の合併を認めるが、身長と生命予後の関係を検討した研究は少ない。 【方法】52名の糖尿病性腎症の維持透析患者と52名の糖尿病を合併していない維持透析患者を対象とした。患者を2年間経過観察し予後と危険因子の関係を検討した。解析に当たってはAIに加え、古典的及び非古典的な心血管危険因子を考慮した。【結果】非糖尿病群に比べて糖尿病群で中性脂肪がより高く、左室肥大が高頻度で、透析期間は短かった(p<0.05)。Cox-hazards解析では喫煙と低身長(p<0.05)が総死亡の有意な危険因子として選択された。また、喫煙と左室肥大の存在(p<0.05)は心血管死の予測因子と考えられた。そして、AI高値、糖尿病と低HDLコレステロール血症(p<0.05)が心血管事故への寄与因子とされた。 【結論】今回の結果は低身長が維持透析患者の予後規定因子となりうることを示唆した。

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