演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

バラシクロビル少量内服で発症した重篤な神経障害の1例

演題番号 : O-1010

田中 基嗣:1、内田 梨沙:1、石本 遊:1、小寺 永章:1、田中 真司:1、杉本 徳一郎:1、杉本 泉:2、櫻井 靖久:2、古久保 拓:3、和泉 智:3、山川 智之:4、三瀬 直文:1

1:三井記念病院 腎臓内科、2:三井記念病院 神経内科、3:白鷺病院 薬剤科、4:白鷺病院 内科

 

80歳代女性.血液透析歴5年で体重35kg台.20XX年8月,帯状疱疹でバラシクロビル(VACV)250mgを内服した翌日に意識障害を来たして当院受診.体温37.8℃,JCS100,局所神経症状なし.頭部CT/MRI,脳波に明らかな異常を認めなかった.ヘルペス脳炎とアシクロビル(ACV)脳症の鑑別が困難であったが,髄液細胞数軽度上昇(32 fmol/L)と,血液透析で症状改善に乏しいため,ヘルペス脳炎を否定できず,1週間ACV点滴加療した.しかし意識障害が遷延したため,ACV脳症を考え,ACV中止および5日間連日血液透析濾過を施行したところ,徐々に意識は改善し,後遺症を残さず回復した.本症例は, ACV代謝産物であるCMMG血中濃度が意識レベルと関連していたこと,小柄な高齢透析患者がVACV少量投与で重篤な脳症を呈したことが特徴的であった.

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