演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

Posterior reversible leukoencephalopathy syndrome(PRES)を発症した透析患者の一例

演題番号 : O-1008

平野 一:1、佐々木 紀仁:2

1:東京女子医科大学 泌尿器科、2:沖永良部徳洲会病院

 

【症例】80歳代男性。透析歴は5年。原疾患は糖尿病性腎症であった。平成XX年1月、自宅で妻と口論。その後しばらくし、失見当識障害が出現し受診。頭部MRIでは新鮮な梗塞巣はなく、一過性健忘の診断にて経過観察入院となった。第3病日夜より不穏あり、同時に視野障害の訴えが出現。第4病日に頭部CT、MRIを施行した。両側後頭葉に低吸収域を認め、MRAでは同部位の血管描出は良好であった。臨床経過と画像所見よりPRESと診断。血圧コントロールのみで第9病日には、画像所見、臨床所見の改善をみた。【考察】PRESとは、後頭葉皮質下白質の可逆性病変をいう。高血圧性脳症や産褥子癇、免疫抑制剤の使用などで、血管内皮細胞障害、血液脳関門の破綻がおこり、血圧上昇が加わることにより血管原性浮腫が原因で発症する。多くは、原因コントロールで改善する。本症例では、口論による一過性の血圧上昇が発症の原因であったと考えられた。

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