演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

重症筋無力症を発症した透析患者の一例

演題番号 : O-1006

森 康充:1、田丸 司:2

1:海部共立クリニック、2:偕行会リハビリテーション病院

 

【緒言】透析患者に重症筋無力症(以下、MG)を合併した症例の報告は稀である。今回、1症例を経験したので報告する。 【症例】60歳代男性、透析歴9年。原疾患、糖尿病性腎症。 【経過】倦怠感と食思不振で発症。数日後に四肢脱力感と眼瞼下垂が出現。まもなく自力で起き上がれなくなり近医入院。脳幹部梗塞などを疑い頭部MRIが施行されたが急性期病変の所見はみられず、神経内科受診の結果、抗AChR抗体、テンシロンテストともに陽性でMGと診断された。画像診断で胸腺腫は指摘できず、ステロイド・免疫抑制療法は本人拒否のため、対症的に抗ChE薬による経過観察となり現在外来フォロー中である。 【考察】近年、MGは平均30歳位の女性に多い早発型と60代男性に多い遅発型に分類されるようになったが、本症例では臨床症状などからいって、60代男性ではあるが早発型タイプと考えられた。また、HD直後に一過性の症状改善を認める透析MG症例の報告もあるが、我々の症例では不変である。 【結論】進行性の脱力、疲労感や球症状を呈する時はMGも鑑別診断の一つに考える。

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