演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

CKD保存期における無症候性微小脳出血の検討

演題番号 : O-0996

嶋 英昭:1、石村 栄治:1、長沼 俊秀:2、山崎 健史:2、森 克仁:1、庄司 哲雄:1、武本 佳昭:2、絵本 正憲:1、仲谷 達也:2、稲葉 雅章:1

1:大阪市立大学大学院 第二内科、2:大阪市立大学大学院 泌尿器病態科学

 

【目的】長沼らは維持血液透析患者において無症候性微小脳出血(MB)の合併が多く認めることを報告した(2009, O-0641)。腎不全末期に起こる血管障害はすでに保存期より始まっていることが予想される。【方法】腎代替療法例を除くCKD患者(Stage1-5)にMRI撮像を行って、MBの頻度と背景因子(年齢・性・血圧・糖尿病・脂質異常など)の影響について検討した。【結果】全162症例のうち、35症例(2 1.6%)にMBの合併が認められた。これは健常人で報告されている頻度(3~6%)より高頻度で、男性に多く(p<0.05)、有意に高血圧(p<0.01)、高齢(p<0.05)、eGFR低値(p<0.01)であり、糖尿病・脂質異常の有意な影響は認められなかった。年齢・性・血圧を調整して多変量解析を加えたが、eGFR値はMBに対して強い独立した影響因子であった(OR 0.953, 95%CI 0.924-0.983, p=0.0005)。【結論】eGFR低下と高血圧はCKD患者のMBの存在に対して諸因子に独立して有意に関連している。

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