演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者のT2*MRIによる 微小脳出血の検討

演題番号 : O-0995

熊谷 悦子:1、北原 正和:2、伏見 智久:1、中島 貞男:1、熊崎 匠:3

1:(医)社団健和会健和会病院 透析センター内科、2:(医)社団健和会健和会病院 脳神経外科、3:(医)社団健和会健和会病院 泌尿器科

 

【目的】将来の脳出血を予見するといわれているT2*(スター)MRIで透析患者の微小脳出血の頻度を検討した. 【対象】透析患者115名,男性77名,女性38名.平均年齢69.1歳,平均透析期間76.6カ月. 【方法】T1,T2,FLAIR,T2*のMRI検査を行い,すべて同じ脳外科医が読影した. 【結果】(1)MRI上脳出血は5例4%,脳梗塞は11例10%,脳梗塞と脳出血の合併は3例3%.梗塞や出血を認めなかったのは96例83%.(2)明らかな脳血管障害のない96例の中では微小脳出血とラクナ梗塞の合併39例41%,微小脳出血のみ18例19%,ラクナ梗塞のみ14例14%,いずれもない25例26%(3)MRI診断で明らかな脳血管障害は16%,ラクナ梗塞や微小脳出血などの無症候性変化62%で,正常22%であった.  【結論】透析患者の微小脳出血の頻度は60%と高く,非透析患者の脳出血既往者と同等であり,透析患者の脳出血予防は2次予防と考えられる.また,ラクナ梗塞との合併が多いことから脳梗塞予防の薬剤には出血の危険の少ないものを選択すべきである.

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