演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

わが国の透析患者の大腿骨頚部骨折発症率は米国白人患者より低い可能性がある

演題番号 : O-0987

若杉 三奈子:1、風間 順一郎:2、成田 一衛:2

1:新潟大学 臓器連関研究センター、2:新潟大学医歯学総合病院 第2内科

 

【背景】透析患者の大腿骨頚部骨折発症率(以下、発症率)は一般住民の約4倍と報告されている(Kidney Int 58:396-9, 2000)が、米国USRDSの報告で白人のみの検討である。一般住民では発症率に人種差があり、わが国は米国の約半分である。【目的】透析患者でも米国よりも発症率が低いのかを、現在明らかになっているデータから推定する。【方法】論文および日本透析医学会の公開されているデータを用いて計算。【結果】骨折発症者の平均追跡期間が0.5年と仮定すると、わが国の血液透析患者の発症率は1000人年あたり男性7.33,女性16.87とUSRDSの報告(男性7.45,女性13.63)とほぼ同様であった。2008年末全透析患者と骨折解析対象者の性年齢分布が同じと仮定し性年齢調整を行うと、わが国の発症率はUSRDSの男性0.73倍, 女性0.85倍であった。【考察】性年齢調整をするとわが国のほうが低い。ただし、いくつか仮定と限界がある。透析歴が長くなるほど発症率が高くなることが知られており、今後それらも考慮した検討が必要である。

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