演題情報

口演

開催回
第56回・2011年・横浜
 

HD患者における炭酸ランタン、炭酸カルシウムのアルカリ化作用の比較検討

演題番号 : O-0972

泉 治紀:1、塩田 潤:1、笠原 仁:1、多川 斉:1

1:吉祥寺あさひ病院 内科

 

【目的】HD患者における炭酸ランタン(LaC)のアルカリ化作用について、炭酸カルシウム(CaC)を対照として比較検討した。 【方法】安定したHD患者18例でCaC 3000 mg/日あるいはLaC 1500 mg/日を4週以上投与後のガス分析、生化学検査をもとにStewart-Figge approachを用いて乳酸を含めないSIDa(apparent strong ion difference)、SIDe(effective strong ion difference)も算出し酸塩基平衡を比較した。 【結果】血液pH、血清P、血清Clの有意差はなく、血清CaはLaC投与群がCaC投与群より低値であった(p<0.0001)。血液HCO3はLaC投与群20.9±2.2 mEq/L、CaC投与群22.3±2.4 mEq/LとLaC投与群が低値であった(p<0.001)。血液pCO2はLaC投与群がCaC投与群より低値であり(p<0.01)、血清Caと血液pCO2に正相関を認めた(p<0.05)。SIDaの有意差はなかったが、SIDeはLaC投与群がCaC投与群より低値であった(p<0.05)。 【考察】LaCはアルカリ化作用を有する強イオンのCa負荷を欠くが、通常投与量では血液pH低下は換気量増加により代償されると推察された。

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